2018年のブルゴーニュワインの楽しみ方

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2018年のブルゴーニュワインが徐々に市場に出始めてきました。ワイン好きにとっての聖地、フランス・ブルゴーニュ。2018年はどんなヴィンテージとなっているのでしょうか?その特徴やおすすめを紹介していきたいと思います。

ブルゴーニュワインについて

まずは、ブルゴーニュワインについてお話ししていきます。

フランス東部にあるブルゴーニュ地方。ローヌ川の支流であるソーヌ川の西に、谷と斜面で作られたワイン産地です。最も有名なワインは、ピノノワールのブドウから作られる赤ワインとシャルドネのブドウから作られる辛口の白ワインです。

ブルゴーニュのAOC

小さな生産者(農家)が集まってワイン造りをしているブルゴーニュ。大きな会社が主な生産者となっているボルドーと比べてアペラシオンの数が多く、100もあります。

これらはブルゴーニュ、村、プレミアクリュ、グランクリュの4つに分類されています。

地域のアペラシオンワイン

ブルゴーニュ地域全体で造られるワインで、最も手軽に楽しむことができます。「ブルゴーニュ・アリゴテ/Bourgogne Aligote」や「コトー・ブルギニヨン/Coteaux Bourguignons」など、7つの地域名アペラシオンがあります。ブルゴーニュワイン入門としておすすめですよ。

村名アペラシオンワイン

村の名前がついたアペラシオン。44ほどあり、生産量の約36%を占めています。ワインは発売日から2?4年で飲むのが一般ですが、長く保存されるものもいくつかあります。ワインラベルには「メルキュレ/Mercurey」「ポマール/Pommard」」などと村の名前が表示されています。

プルミエ・クリュ(Premier Cru)

村名アペラシオンの中でも特に個性が認められた区画に付けられる、高品質なワインです。特定のブドウ園で造られ、生産量の12%を占めています。ワインの多くは3年から5年熟成され、長く保管することができます。

プレミアクリュのワインには、通常村の名前とプレミアクリュのステータス、ブドウ園の名前がラベルに書いてあります。

グラン・クリュ(Grand Cru)

ブルゴーニュワインの中でも世界的に高名な33のグラン・クリュ。最高級のワインと位置づけされています。

最低でも5?7年熟成する必要があり、長く保管するのに適しています。最良のものは15年以上保持できるものも。グランクリュのワインは、ワインのラベルにブドウ園の名前(コルトンやモンラッシェなど)とグランクリュのステータスが記載されています。

ブルゴーニュを形成する5つの地区

ブルゴーニュには、5つの代表的な地区があります。(ボジョレーを入れて6つとされることも)

シャブリ地区

シャルドネを主体としたミネラルたっぷりの辛口の白ワインが有名。白ワインの代名詞的存在。

コート・ド・ニュイ地区

コート・ドール地域の北側に位置します。高品質な赤ワインが数多く作られていて、有名な「ロマネコンティ」もこの地域のワインです。

コート・ド・ボーヌ地区

コート・ドール地域の北側に位置し、高品質な赤と白ワインが造られています。

コート・シャロネーズ地区

コートドールよりもリーズナブルな価格で白と赤が造られています。近年コート・ドール地域の価格の高騰から、少し南のコート・シャロネーズやマコネ地区の注目度が高まっています。

マコネ地区

シャルドネ種から造られる白ワインが中心。コート・ド・ボーヌやコート・ド・ニュイ地区のような特級や一級の畑はないものの、優れた風味の辛口白ワインが高い人気を誇っています。

2018年のブルゴーニュワインはどんなヴィンテージ?

ブルゴーニュワインの特徴を知ったところで、続いて「2018年」のブルゴーニュワインについて紹介していきたいと思います。市場にで始めたばかりの2018年のブルゴーニュワインはどんな特徴を持っているのでしょうか?

2018年のブルゴーニュは、量と質の両方が叶った珍しい年です。

ブルゴーニュは2018年、記録上最も暖かい年でした。冬と春は雨が多かったため、その間にブドウは十分に水分を蓄えました。夏はカラッと乾燥した暖かい天候が続き、ブドウはのびのびと育ち、甘く熟したようです。

2016年、2017年は温暖化の影響で豪雨や霜や雹などの問題に見舞われ、ブドウの不作が嘆かれていましたが、2018年は天候にも恵まれて久しぶりに良い収穫年となりました。

白ワイン

2018年は特に白ワインがおすすめです。多くの専門家にとって、この年の白は大きな驚きでした。

暖かい年に収穫されるブドウは熟しすぎたり皮が薄すぎたりすることが多いので、歴史的にも暖かかった2018年にもその心配がされました。けれど、完成したワインはその2つが心地よく混ざり合い、素晴らしい出来でした。

ワイン生産者たちは、近年の温暖化現象から乾燥や夏の暑さの中でのブドウの栽培を経験してきました。そこから学んできた生産者たちは、2018年にもその経験を生かしたワイン造りができたようです。

2018年の白ワインは純粋で明確、豊かな果実味を持っています。

2014年や2017年代ほどバランスのとれたヴィンテージではないかもしれませんが、暖かな太陽の光の下で育った2018年の白は、いきいきとしたフレッシュさとフレーバーを持ち合わせています。

柑橘類とミネラルが混ざり合ったフルーツノートが特徴。2015年のヴィンテージより新鮮で、軽快、しっかりとしたボディを持ったワインとなっています。

2018年ブルゴーニュのおすすめ白ワイン

ドメーヌ フランソワ ミクルスキ / ブルゴーニュ コート ドール ブラン [2018] 750ml・白

¥4,150(税込)

2017年に新しく認められたAOC、ブルゴーニュ コート ドール。シャルドネ100%、辛口の白です。熟した果実の凝縮味を感じることができ、いきいきとしてエレガント。余韻に豊かなミネラルを思わせる風味が楽しめます。

ドメーヌ ド ヴィレーヌ/ブルゴーニュ コート シャロネーズ ブラン レ クル エメ [2018]

750ml 白

¥3,740(税込)

ブルゴーニュの中央部にある、コート・シャロネーズの白です。シャルドネ100%の辛口で、フレッシュでいきいきとした豊かなアロマと穏やかな酸が楽しめます。

赤ワイン

2018年の赤は、要約するのが少し難しいヴィンテージで、白よりも一貫性が低くなっています。暖かく乾燥した気候の中、ブドウの収穫時期の判断がとても難しいからです。完全な熟成を待たず早めに収穫して、ブドウの酸味を保つ必要があります。

2018年の赤は、美しく熟していて肉厚。表現力豊かなアロマにしなやかなタンニンを含みます。甘いレッドベリーの果実のなかに、心地よいミネラルのフレッシュさも感じることができます。

1959年、1990年、もっと最近では2015年のヴィンテージとよく比較されています。これらは魅力的で親しみやすいワインで、優れた熟成の可能性を秘めています。

2018年ブルゴーニュのおすすめ赤ワイン

オリヴィエ ルフレーヴ/ ブルゴーニュ ピノ ノワール [2018] 750ml・赤

¥2,800(税込)

グラスに注ぐと溢れ出す、フランボワーズやサクランボなどの赤系果実のチャーミングな香りが魅力です。空気に触れると土のニュアンスも重なります。

柔らかなタンニンと優しい酸味が感じられる上品なスタイル。全体的に調和の取れたしなやかなボディで、気軽に楽しめる親しみやすい1本です。

ブシャール ペール エ フィス / ブルゴーニュ ピノ ノワール ラ ヴィニェ[2018] 750ml・赤

¥2,160(税込)

木苺など赤い果実のフレッシュでチャーミングな香り、程よいタンニンが心地良いフルーティーなワインです。

若い2018年のブルゴーニュを楽しもう!

まだまだ市場に出始めたばかりの2018年のブルゴーニュワイン。グランクリュやプルミエクリュの発売を待つ間に、一足早く、若いブルゴーニュを楽しんでみてはいかがでしょうか。

熟成されたワインとはまた違う、いきいきとしたフレッシュやフルーティさを楽しめるはずです。

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