ワインがもっと楽しくなる!~おすすめのワイン本3選~

ワインがもっと楽しくなる!~おすすめのワイン本3選~

ワインは「知識で飲むお酒」と言われるほど、ワインは知識や情報を知れば知るほどおもしろくなる不思議な飲み物です。   例えば、名前も産地も品種も価格も、何もわからない赤ワインを飲んでいるとします。1000円くらいのワインかな?と思っていたワインが、実は1万円もするワインだと教えられたら、同じワインでも急にありがたみが増して、一口一口を味わって大事に飲みたくなると思いませんか?   ワインの値段に限らずですが、産地や品種、生産者のストーリーなど、そのワインについてのちょっとした知識や情報があるだけで、そのワインに何倍も親近感をもつことができ、さらに美味しく感じるものです。 そこで、「ワインのおいしさをもっと探求してみたい!」という方には、ぜひワインに関する書籍を読んでみることをおすすめします。ワインの知識が増えると、ワインをもっと楽しむことができるようになります。 今回は、楽しみながらワインの知識を得ることができるおすすめ書籍を3つご紹介します!

①黄金の丘で君と転げまわりたいのだ /三浦 しをん(著), 岡元 麻理恵(著)

この本は、私がワインの勉強をし始めたばかりの時に読んで、著者のアルコールへの熱い想いにクスリと笑わされつつ、著者と一緒にワイン講義を受けている気分になって、ワインの基礎を勉強させてもらった私の大好きな本です。 大のアルコール好きで、ワインはよく飲むけれど、ワインの知識に関しては超初心者の作家・三浦しをんさんとその仲間たちが、ワイン&食文化研究家である岡元麻理恵先生からワインの基礎についての講義を受ける様子が描かれています。 この本は、三浦しをんさんの語り口がとにかく痛快でおもしろく、「ワインの勉強は難しい」というイメージを払拭してくれます。三浦しをんさんが書く文章がとても面白いので、ワインの勉強には興味がない方にも、普通の読み物としておすすめできます。「ワインは楽しみながら勉強しても良いんだ!」と思わせてくれる本なので、勉強は苦手という方でもすらすら読めると思います。 この本は主に「体験篇」と「解説篇」の二つのパートで構成されていて、「体験篇」では三浦しをんさんたちが岡本麻理恵先生のワイン講義を受けている様子を、一緒に講義を受けているような感覚で楽しむことができます。 そして、岡本麻理恵先生の「解説篇」では、講義のテーマについてわかりやすく説明されているので、ただ面白いだけではなく、ワインの知識もしっかりと身に着けることができます。 この本を読んでいると、とにかくワインが飲みたくてたまらなくなります。 知識を学びながらも、「やっぱりワインってわいわい楽しく飲むことが一番!」という気持ちになれる一冊です。ワイン初心者の方にぜひ読んでいただきたいです!  

②ワインの授業 フランス編 / 杉山明日香(著)

有名予備校で数学の講師をしながら、自身のワインスクールでソムリエ資格試験対策の講座を開講しているという特殊な経歴をもつ著者が書いたフランスワインに関する書籍です。 実際にソムリエ資格を受験する人が勉強するような、学術的な内容が多く書かれているので、レベルとしては初級~中級者向けです。ですが、数学講師兼ソムリエ資格試験対策の講師でもある杉山明日香さんは、さすが教えるのがうまい!という感じで、とにかく説明がわかりやすいです。ちょっと難しいワイン法などの解説も、それほど難しく感じることなく読むことができます。 杉山明日香さんはお仕事でフランスにもよく行かれるそうで、現地の情報に精通しているからこそ教えられるような豆知識がたくさん散りばめられています。この一冊を読むだけでフランスワインについてかなりの知識を身に着けることができるので、より具体的で専門的な知識を知りたいという方におすすめです。 ちなみに私は杉山明日香さんの「ソムリエ試験問題集」を使って勉強をして、ソムリエ資格を一発で合格することができました。ソムリエ資格を受験する予定がある方にはそちらの問題集もおすすめです。 また、同じシリーズで「イタリア編」もすでに発売されています。今後も別の国シリーズが発売されることに期待しています! 

③神の雫

「ワインの本はやっぱりハードルが高い…」と感じる方は、マンガから入るのがおすすめです! ワインマンガといえば、いろいろなマンガがありますが、まず一番に名前があがるのが「神の雫」ではないでしょうか。2004年から2014年まで10年間連載され、コミックは全44巻が発売され、テレビドラマ化もされた超人気ワインマンガです。さらに2015年から2020年まで続編「マリアージュ  ~神の雫 最終章~」が連載され根強い人気を誇りました。 世界的に有名なワイン評論家の息子だけれど、ワインの知識については素人の主人公・雫が、亡き父の遺産であるワインコレクションの相続争いを通して、ワインの世界にのめりこんでいくという、雫の成長を描いたストーリーになっています。 ちなみに主要登場人物はワインの超人ばかりです。神の雫を読んだ友人に、「ワインを飲む人って一口飲んだら銘柄とかヴィンテージとかわかるの?」や「ワインの表現ってこういう風にするの?」と聞かれたことがありますが、普通の人はそこまでわかりませんし、ここまでダイナミックにワインを表現する人に出会ったことはありません(笑)。そこがフィクションで、神の雫の面白いところだと思います。 だた、登場人物たちがストーリーを語るようにワインの味わいを表現したり、ワインを深く探求するあまり常軌を逸したような行動に出るような姿は読み応えがあり、とても引き込まれます。登場人物たちのような天才的な表現はできなくても、ワインをもっと自由な感覚で楽しみたいと思わせてくれます。 また、作品に登場しているワインは実際に実在するワインなので、超高級ワインや限定のワインでなければ、お店などで購入することができるものも沢山登場します。マンガを読みながら、神の雫に登場するワインを飲んでみるのも面白いかもしれません。

神の雫に登場したワイン サンテロ/ ピノ シャルドネ スプマンテ 

サンテロ ピノ シャルドネ スプマンテ [NV] 750ml・白泡

「神の雫」15巻#142に登場したイタリアのスパークリングワイン。雫が働いている会社のワイン事業部の先輩である本間が雫に飲ませたワインとして登場しています。お買い得なデイリースプマンテとして、「高級シャンパーニュとは違うけど、旨味があり綺麗な泡だ」と紹介されました。

まとめ

専門家のような深い知識はなくても、ほんのちょっぴりプラスの情報を身につけるだけで、普段飲んでいるワインがぐんと美味しく感じられます。ワインを飲むようになって、ワインにさらに興味が湧いてきたら、ぜひ次のステップとしてワイン関連書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか?

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