こんにちは。久しぶりにブログを書いております、ワインネーションの中の人です。
近畿地方も今日(これを書いているのは2020年6月10日です)でようやく梅雨入りしたとのことで、これからしばらくの間はうっとうしいお天気の日が増えてきそうです。ジメジメ。
でも、そんな梅雨が明けたら、いよいよ季節は夏! 暑い夏! 世界でいちばん暑い夏!! いかん歳がバレる。
そんな暑い夏に飲みたくなるワインといえば、やっぱりキリッと冷えた白ワインではないでしょうか?
で、そんな白ワインの中でも、特にこの夏当店がおすすめしたいのが、
ミュスカ品種を原料に使った白ワイン!
という訳で、本日はミュスカ品種とそのワインのお話です。もちろんオススメ商品もいくつかご紹介しますよ♪
ミュスカってどんなブドウ?

ミュスカ (muscat blanc a petits grains) は、フランスのアルザス地方などで生産されているブドウ品種。マスカットとも呼ばれますね。そうです、あのデザートとかに生で食べる黄緑色の皮のマスカット(マスカット・オブ・アレキサンドリア)と同じ仲間なのです。でもブドウの粒はあれよりちょっと小さめ。
土地によっても呼び方が違い、例えばイタリアではモスカート、スペインではモスカテルと呼ばれます。違う名前なので違うブドウという訳ではなく、すべてミュスカの仲間、同じ系統の品種です。ややこしいですね。
逆に、フランスにはロワール地方で生産されるミュスカデや、ボルドーで生産されるミュスカデルという、ミュスカとよく似た名前のブドウ品種があるのですが、これらはすべてミュスカとは全然違う品種のブドウです。余計にややこしいですね。中の人もこの仕事始めた当初はよくごっちゃになってました…
あと「見ろ! 人がゴミのようだ!」でおなじみの方はムスカさんですが、当然ながらミュスカとはなんの関係もございませんのでご注意ください。いや誰も間違えへんわ。そもそもそれブドウちゃうし。
…閑話休題。

ミュスカ品種の一番の特徴としましては、やはり麝香(ムスク)にも例えられる強い香りが挙げられます。造られるワインも、その香りがそのまま反映された、華やかなものが多いです。
また酸味が少ないのも特徴で、そのため長期保存に向かず、特に辛口のものは早飲みタイプのワインとして世に送り出されることが多いようです。
造られるワインは、辛口から甘口までバリエーション多彩。フランスのアルザス地方では主に、フレッシュで軽やかな辛口タイプのワインが生産されている他、ヴァン・ドゥ・ナチュレルと呼ばれる酒精強化ワインの原料にもなっています。
また、イタリアのピエモンテ州ではこの品種(モスカート)から、アスティという甘口微発泡ワインが造られています。
…どうですか? ミュスカの特徴、なんとなくお分りいただけましたでしょうか?
ではここからは、当店がおすすめするミュスカ白ワインを、いくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います!!
当店イチオシ! おすすめミュスカ白ワイン
d.A. ワイナリー & エステートはラングドック地方リムーに位置するワイナリー。現オーナーのジャン・クロード・マス氏は伝統と近代的なワイン造りの技法とを融合させ、さらなる高品質ワインを造るという新しい試みにチャレンジしています。
こちらの d.A. ミュスカは、甘く華やかな香りが印象的。ライムやレモンのような、少し苦味を連想させる香りも感じられます。フルーティな酸味のすっきりとした辛口で、甘い香りがそのまま口に広がり、飲み口は非常にソフト。ハーブを思わせる微かな苦味が、後味をキュッと引き締めています。生ハムとアスパラガスのリゾット、棒棒鶏、ゴーヤーチャンプルーなどと合わせてどうぞ。
価格:968円〈税込〉
その他のおすすめミュスカ白ワイン
という訳で、みなさんもこの夏はぜひ、ひんやり冷やしたミュスカ白ワインを味わってみてくださいね♪