リゾットを2倍楽しむワインマリアージュ

リゾットを2倍楽しむワインマリアージュ
リゾットは、パスタとピザに次ぎポピュラーなイタリア料理といえるでしょう。旨味が凝縮され、口の中でとろーりとろけるリゾットは、ワインとの相性ばっちりです。では、どんなワインを合わせたらよいのでしょうか。 今回は、リゾットと合うワインをご紹介します。

リゾットとマリアージュするワインとは

リゾットは、お米を炒めブイヨンで煮込んだ料理です。アルデンテのお米の中には具材の味がしみこみ、風味が豊かです。とろっとクリーミーな質感に仕上げるため、炊いた白米とは異なる食感があります。 リゾットにはたいていバターが使われるので、そのとろみとマッチするまろやかな白ワインがぴったりです。リゾットの具材と合わせてワインの種類を選ぶと、幸せなマリアージュが生まれます。

リゾット・ミラネーゼと合うワイン

リゾットの代表格といえば、なんといっても「ミラネーゼ」です。これは「ミラノ風の」という意味で、サフランの入ったリゾットは鮮やかな黄色が目をひきます。サフランは高価な香辛料で、スパイスの王様ともいわれています。独特の香りと味わいがあり、余韻が長く続きます。リゾット・ミラネーゼは、さらにパルミジャーノチーズとバターが入り、コクのある一品となります。

 芳香高いリゾット・ミラネーゼには、リッチな味わいのフランチャコルタをペアリングしましょう。フランチャコルタは、イタリアのシャンパーニュと呼ばれるスパークリングワインで、ミラノ近郊が産地です。シャンパーニュと同じ製法である瓶内二次発酵で造られるため、きめ細かい泡と気品のある香り、シルキーな口当たりが特徴です。フランチャコルタはふくよかなボディーですので、香り高くクリーミーなリゾット・ミラネーゼとベストマッチです。 リゾット・ミラネーゼもフランチャコルタも同じエリアの伝統ということからも、納得のマリアージュです。

おすすめのフランチャコルタ

ベラヴィスタ/ フランチャコルタ アルマ グラン キュヴェ ブリュット

ベラヴィスタは、オーナーのヴィットリオ・モレッティと醸造家のマッティア・ヴェッツォーラが1981年にスタートしたワイナリーです。マッティア・ヴェッツォーラは、世界的に権威のあるイタリアのワインガイド本「ガンベロ・ロッソ」の2008年版で最優秀ワイン醸造家に選ばれ、実力をみせつけました。ベラヴィスタは、フランチャコルタのリーダー的存在として、トップクラスのワイナリーとして定評があります。大手のワイナリーですが、自社畑にこだわり、ブドウはすべて手摘みで収穫し、法定熟成期間を超える熟成をおこない、エレガントなワインを生み出しています。 フランチャコルタ・アルマ・グラン・キュヴェ・ブリュットは、スタンダード・キュヴェが新しく生まれ変わったラベルです。フレッシュな花の香り、熟した洋梨などの果実やイーストが感じられ、バニラのニュアンスもあります。口の中でアロマが広がり、躍動的な味わいで、余韻が長く続きます。

ベラヴィスタ フランチャコルタ アルマ グラン キュヴェ ブリュット [NV] 375ml 白泡 ハーフボトル

チーズリゾットと合うワイン

複数のチーズを使ったまろやかなリゾットは、チーズ好きにはたまらない一品です。特に、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ、タレッジョ、フォンティーナなどの4種類のチーズを使ったクアトロ・フォルマッジ(4種のチーズの意)のリゾットは、濃厚な味わいで、口の中いっぱいにチーズの味が広がります。 チーズの塩気とお米の甘みがミックスしたチーズリゾットには、フレッシュなプロセッコがぴったりです。プロセッコは、イタリアのヴェネツィア周辺で造られるスパークリングワインで、軽やかなテイストが世界中で人気があります。

 

おすすめのプロセッコ

ボッテガ/ ヴィーノ ディ ポエーティ プロセッコ

ボッテガは、1600年代からワイン造りをおこっている歴史ある造り手です。蒸留酒グラッパを生産しており、1992年にプロセッコの生産を始めました。数々の賞を受賞し、世界にその名が知られています。また、美しいパッケージも評判で、プレゼントにも最適です。 ヴィーノ・ディ・ポエーティ・プロセッコは、アカシアの花、リンゴ、白桃の香りがあり、酸味とやわらかさのバランスがよいプロセッコです。ポエーティとは「詩人」の意味で、ポエムの華麗なフレーズが展開するような、さまざまなニュアンスが感じられる華やかなプロセッコです。

ボッテガ ヴィーノ ディ ポエーティ プロセッコ [NV] 750ml・白泡

海の幸のリゾットと合うワイン

リゾットの中でも特に人気のある海の幸のリゾット。エビやアサリ、ムール貝、イカなどが使われ、海の香りがふんだんに感じられる滋味豊かな味わいです。魚介と一緒にお米を煮詰めるため、魚の出汁がお米にたっぷりとしみこみます。デリケートな魚介の旨味があるリゾットには、さわやかな白ワインを合わせましょう。北イタリアのピエモンテ州で造られるガヴィは、シャープな味わいで魚介のリゾットにぴったりです。ガヴィ地方は、魚介料理が有名なリグーリア州(ジェノヴァが州都)に近く、伝統的にも魚介料理と合わせて飲まれていました。

おすすめのガヴィ

フォンタナフレッダ/ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ

フォンタナフレッダは、イタリアの偉大なワインであるバローロで有名なワイナリーです。1859年にイタリアの初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の息子がこの地を譲り受け設立した名門ワイナリーです。テロワールにこだわり、伝統的な手法とモダンな手法を融合させ、数々の素晴らしいワインを生み出しています。 大手ワイナリーだけあり、所有地も広く、複数の銘柄のワインを造っています。ガヴィ地方のワイン、ガヴィもそのうちのひとつです。 ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィは、すずらんの花や柑橘系のフルーツ、青リンゴの香りを感じる、きりっとした辛口の白ワインです。

フォンタナフレッダ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ 750ml・白

野菜のリゾットと合うワイン

さまざまな季節の野菜とコンビネーションされる野菜のリゾットは、季節の味を楽しむことができる最高の料理です。春のアスパラガス、夏のズッキーニ、秋のカボチャ、冬のほうれん草など、野菜のリゾットは多岐に渡ります。共通することは、野菜自体の甘みとお米の甘みが重なり合い、繊細な味わいとなるということです。そんなリゾットに寄り添ってくれるアロマのある白ワインを合わせましょう。いちおしは、ミュラー・トゥルガウ種のワインです。 ミュラー・トゥルガウは、スイスのヘルマン・ミュラーがリースリング種とマドレイヌ・ロイヤーレ種を交配させ作ったブドウ品種です。ドイツで広く栽培され、世界的にも栽培されています。イタリア料理のリゾットとのペアリングとして、ここではイタリアのミュラー・トゥルガウのワインをご紹介します。イタリア最北端のトレンティーノ・アルトアディジェ州のミュラー・トゥルガウは、上品なアロマがあり、やわらかな味わいの野菜のリゾットに最適です。

おすすめのミュラー・トゥルガウ

トラミン/ ミュラー トゥルガウ

トラミンは、1898年に設立されたワイン協同組合です。トレンティーノ・アルトアディジェ州は、協同組合が非常に発達していて、管理の行き届いたブドウ畑で優れたワインを造っていることで知られています。 トラミンが手掛けるミュラー・トゥルガウは、フレッシュなハーブの香り、ナツメグのニュアンスが感じられ、さわやかで明るいハーモニーがあります。アロマティックな味わいは、まろやかなリゾットにぴったりです。

トラミン ミュラー トゥルガウ [2022] 750ml 白

まとめ

いかがでしたか?風味豊かなリゾットとワイン。ぜひ試してみてください。

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