パスタに相性抜群なワイン

パスタに相性抜群なワイン

世界中でポピュラーなパスタ料理。日本でもパスタは誰もが親しむ料理となっています。レストランでもおうちでも食べるパスタですが、どんなワインを合わせればよいのでしょうか。そのお手本は、毎日パスタを食べ、パスタに合わせてワインを楽しんでいるイタリア人にあります。 今回は、パスタに合うワインをご紹介します。

 

イタリアの代表パスタ料理に合わせるワイン

ひとことでパスタといっても形状もじつに多種多様なので、パスタ料理の調理法も多岐に渡ります。パスタの形、具材、ソースの組み合わせで、パスタ料理のバリエーションは無限大です。パスタ料理はいろいろありすぎて、どんなワインを合わせたらいいのかわからないというかた!まずは王道のペアリングを試してみましょう。ここでは、イタリアの代表的なパスタ料理と、それらに合うワインをご紹介します。

 

  

トマトソースのパスタに合うワイン

イタリアのパスタといえば、なんといってもトマトソースのスパゲッティ。パスタの形の中でも一番オーソドックスなスパゲッティとトマトソースのコンビは正統派のイタリアンで、素材の味が生きたシンプルなパスタ料理です。トマトの酸味が感じられるため、ワインはフレッシュかつやわらかな白ワインを選ぶとよいでしょう。あまりタンニンの強いワインや、フルボディの赤ワインを合わせると、トマトソースのまろやかな味がわからなくなってしまいます。   イタリア中部のウンブリア州で造られるオルヴィエートは、フレッシュで心地よいフルーティーさがあり、トマトソースのスパゲッティにぴったりです。

【サンタ クリスティーナ】 カンポグランデ オルヴィエート クラシコ 

1385年からワイン造りを続けている名門アンティノリ家は、イタリアワインのトップメーカーとして知られています。アンティノリ家が1946年からエントリーワインとして生産しているサンタ・クリスティーナは、お手ごろな価格のシリーズで、世界中で愛されています。 カンポグランデ・オルヴィエート・クラシコは、アカシアの花のようなフローラルな香り、アンズや桃のフルーティーさが感じられる白ワインです。フレッシュで、口当たりがやわらかく、ミネラル感もあります。

 

ジェノヴェーゼペーストのパスタ

トマトソースの次にイタリアらしいパスタといえば、ジェノヴェーゼペーストのパスタです。バジル、松の実、パルミジャーノチーズ、オリーブオイルを混ぜるだけのソースで、気軽に作ることができるため、イタリアの家庭でも頻繁に食卓にのぼります。 フレッシュなバジルの香りを引き立たせてくれるアロマのある白ワインを合わせると、幸せなマリアージュが生まれます。また、ジェノヴェーゼペーストは、軽やかなソースと思われがちですが、オリーブオイルとチーズがたっぷり入っていて、オイリーでコクのある味です。そのため、ワインにはすっきりとした酸味も必要です。 アロマがあり、酸味もあるワインといえば、イタリアのサルデーニャ島で造られるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラです。このワインは、サルデーニャ島唯一のDOCG(統制保証原産地呼称)で、ヴェルメンティーノ種から造られるワインです。

セッラ & モスカ/ モンテオーロ ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スペリオーレ

1899年設立のセッラ&モスカは、サルデーニャ島に500ヘクタールもの畑を所有しているワイナリーです。自社畑の面積ではヨーロッパでも最大級の広さを誇ります。 セッラ&モスカのヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレは、白い花と柑橘系の果物の香りに加え、ハーブやアーモンドのニュアンスがあります。まろやかな口当たりで、しっかりとした酸を感じ、余韻もあり、ジェノヴェーゼペーストのパスタとマッチします。

セッラ & モスカ モンテオーロ ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スペリオーレ 750ml・白

 

カルボナーラと合うワイン

クリーミーなカルボナーラもパスタの代表格といえる料理です。卵とパンチェッタ(ベーコン)とチーズが具材で、エネルギーの出る1品です。カルボナーラには、パワフルな味わいを中和してくれるワインを合わせることが肝要です。 ローマのあるラツィオ州の白ワインであるフラスカーティは、さわやかな味わいのワインで、カルボナーラとバランスのとれたマリアージュを生み出します。カルボナーラはローマの名物料理でもありますので、同じ土地同士の料理とワインで、最高の組み合わせといえるでしょう。

フォンタナ カンディダ/ サンタ テレーザ フラスカーティ スペリオーレ セッコ 

フォンタナ・カンディダは、フラスカーティ生産の最大手で、パイオニア的存在でもあるワイナリーです。その中でも、サンタ・テレーザ・フラスカーティ・スペリオーレ・セッコは、ハイレンジのフラスカーティです。 このワインには白いバラや青リンゴの香り、セージのニュアンスがあります。フルーティーな味わいの中に生き生きとした酸味が感じられ、繊細さと華やかさを持ち合わせています。 カルボナーラのしっかりとした味わいに、さわやかに寄り添ってくれる白ワインです。

フォンタナ カンディダ サンタ テレーザ フラスカーティ スペリオーレ セッコ 750ml・白

 

ミートソースのパスタと合うワイン

ボロネーゼと呼ばれるミートソースのパスタは、レストランの定番ともいえる料理です。イタリアのボローニャが発祥で、コトコト煮込んだソースは肉の旨味が抽出され、風味豊かです。味に深みのあるソースですから、ワインも力強い赤ワインを選びましょう。 イタリアのカンパニア州のアリアニコは、果実味たっぷりで、なめらかなタンニンとがっしりとした骨格があり、味わい深いミートソースにぴったりのワインです。

ファットリア ラ リヴォルタ/ アリアニコ デル タブルノ

ファットリア・ラ・リヴォルタは、1812年から続くコトロネーオ家が経営しているワイナリーです。以前はブドウを栽培する農家でしたが、1997年にワイン造りを開始し、現在はビオロジック農法でワイン造りをおこなっています。カンパニア州の土着品種であるアリアニコの歴史は古く、紀元前まで遡ります。土着品種にこだわる現在の当主パオロ・コトロネーオ氏が造るアリアニコ・デル・タブルノは、チェリーやプラムなどの香りが感じられる凝縮した味わいの赤ワインです。  

ラザニアに合うパスタ

濃厚な味わいで、ボリュームもあるラザニアは、パーティーメニューとして人気のあるパスタです。ラザニアの基本レシピは、ベシャメルソース、ミートソース、パルミジャーノチーズをミルフィーユのように重ねてオーブンで焼くものです。 かなりこってりした味わいですので、合わせるワインは口の中をさっぱりさせてくれるスパークリングワインのランブルスコをペアリングしましょう。 ランブルスコはイタリアのエミリア・ロマーニャ州で造られる微発泡のワインで、軽やかでフルーティーな味わいが特徴です。また、アルコール度数も低めなので、ラザニアのこってり感が過剰にならず、おいしく食べることができます。

ドネリ/ ランブルスコ ディ ソルバーラ セッコ スカリエッティ

ランブルスコには、甘口と辛口があります。ラザニアに合わせるときには、辛口タイプを合わせましょう。 ドネリは、1915年アドルフォ・ドネリ氏によって創業されたワイナリーです。現在も彼の情熱を引き継ぎ、ワイン造りをおこなっています。ドネリのスカリエッティ・ボトルは、F1フェラーリのデザイナーであるセルジオ・スカリエッティがデザインしたシリーズです。 ドネリのランブルスコ・ディ・ソルバーラ・セッコ・スカリエッティは、イチゴの香りが華やかで、タンニンはやわらか。しっかりとした辛口のランブルスコです。

ドネリ ランブルスコ ディ ソルバーラ セッコ スカリエッティ ボトル 750ml・赤泡

まとめ

ご紹介したこれらのペアリングは、イタリアで日常的に親しまれている組み合わせです。イタリアのパスタ料理を味わいながら、ぜひワインを堪能してください。

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