スペインのおすすめ赤ワイン|歴史ある本格派産地「リオハ」の魅力

スペインのおすすめ赤ワイン|歴史ある本格派産地「リオハ」の魅力

スペインの格付けで最高品質のDOCaを獲得している地域はたった2つだけ。その中でも一番初めにDOCaを獲得したのが「リオハ」です。
今回はそんなリオハの中で生産される「赤ワイン」について紹介していきたいと思います。

しっかりとしたタンニンと果実味を持つ「リオハの赤」

リオハで造られるワインのうち、75%は赤ワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンのストラクチャーや、ピノノワールのようなチェリーフレーバーを探している方にぴったり。フルーティーながらもしっかりとしたタンニンを持つワインです。

ボルドーの歴史を持つブルゴーニュスタイルのワイン

ローマ時代にまでさかのぼる豊かなワイン造りの文化を持つリオハ。リオハの生産者はその歴史に誇りをもってワイン造りを行なっています。

ワインメーカーは、リオハのワインがフランスワインの影響を受けていること、さらにリオハの過去がボルドーと密接に絡み合っていることを喜んで認めています。リオハの歴史的なワイナリーは「ボルドーの歴史を持つブルゴーニュスタイルのワイン」と表現されることも。

フランスワインとのたくさんの共通点がありながらも、フランスワインと比べて手頃な価格も魅力の一つです。

2000円台でもReservaクラスのワインを見つけることができます。

使われるブドウ品種は?

リオハの赤ワインでベースとなるのが「テンプラリーニョ」。地域での生産の約80%を占めています。

テンプラリーニョはフルーティーでフレッシュな軽いワインを作ります。オーク樽で熟成させることで、優雅なシルキーな舌触りになり、香りが増します。

さらに、香りや深みを補完するためにブレンドします。「ガルナチャ」はコクやアルコール濃度を「マスエロ」はタンニンと味わいを「グラシアーノ」は香りと酸味を加えます。

リオハには3つのゾーンがあります

リオハアルタとリオハアラベサはリオハバハよりも高品質なワインが多い。と考える人が多いようです。けれど、一概にそうとは言い切れません。ヴィンテージや生産者をチェックしながら選ぶことで、素晴らしいリオハワインを見つけることができます。

リオハアルタ

西部の高地に位置し、ブドウ園はシエラカンタブリアの斜面の高いところ(最大800メートル)にあります。標高と涼しい気温のため、リオハアルタのワインはリオハバハよりもタンニンと酸味が高く、よりエレガントになる傾向があります。

リオハアラベサ

アラベサのワインはリオハアルタに似ています。これらの2つの地域にはさらになだらかな丘があり、最高のブドウ園は南向きの斜面にあります。果実の純粋さと魅惑的な香りが特徴です。

リオハバハ

エブロ川に向かう平地にあります。高温で地中海性気候に属しています。リオハバハのワインはより果実味があります。新しいワイナリーは、より丸みがあり、より豊かなスタイルのワインです。古いワインには特徴的??なイチジクのフレーバーがあります。

ラベルから熟成度を見る

リオハを購入する際に知っておくべき「最も重要」なことは、ワインのオーク樽での熟成期間によって、4つのレベルに分類されていることです。これは、ブルゴーニュのクリュ分類システムに似ています。

分類はボトルに表示されているので、ワインを選ぶ時にチェックしたいポイントです。

リオハ:

1年目または2年目のワイン。

リオハは以前、「若いワイン」を意味する「vinjoven」と呼ばれていました。高級ワインに共通するタンニンやオークのフレーバーを持っていませんが、その代わりにフレッシュさとフルーティーさが楽しめます。

クリアンサ:

樽で最低1年、瓶で数ヶ月の熟成が必要。

ワインは一般的に使用済みオークで熟成されているため、オークのフレーバーはそれほど強くありません。

「高品質な毎日飲メルワイン」を目標とされています。テンプラニーリョの自然な高タンニンで、メルローよりもしっかりとしたボディです。

レゼルバ:

樽で少なくとも1年、最低3年間熟成が必要。

フルーティーなクリアンサとしっかりとオーク熟成されたグランレゼルバの中間、つまり「いいとこ取り」な「レゼルバ」。リオハワイン愛好家にはこのレゼルバファンがたくさんいます。

グランレゼルバ:

オーク樽で2年以上、ボトルで3年以上過ごした、並外れたヴィンテージから選ばれるワイン。

リオハのグランレセルバの興味深い点は、ほとんどのワインメーカーがこのレベルに最適なブドウを選択し、ワインが必要とする限り熟成させることです。つまり、新しいリリースのGran Reservasのほとんどは、最初に発売された時点で約10年以上熟成されています。グランレゼルヴァリオハは、ヴィンテージを楽しむのに理想的なワインです。

ほとんどのリオハはどんな料理にも合いますが、グランレゼルバは、肉や強いチーズなど、ワインの強さに耐える風味のある者とのペアリングがおすすめです。

おすすめのボトル

 

ボデガス カンピーリョ グラン レゼルバ [2008] 750ml・赤

「リオハ・アラベサ」地区にあるボデガス カンピーリョ。

カンピーリョは、標高700mとリオハの中でも最も高く、南向き斜面の選び抜かれた最高の土地に50haを所有しています。

この環境に加え、低収量と厳しい選果を行うことで、タンニンと色素が凝縮されたブドウの実が得られ、長期熟成しても若々しい味わいが保たれます。

ワインは、伝統とモダンの中間のようなクラシック・スタイルで、軽やかな口当たりと、その後の素晴らしいストラクチャーが特徴。滑らかな口当たりで余韻は長く、非常にバランスのとれたまろやかな味わいです。

しっかりと風味のあるチーズや肉料理と相性の良い、フルボディの辛口ワインです。

 

ボデガス カンピーリョ グラン レゼルバ [2008] 750ml・赤

リオハワインの重鎮ムリエタが造る驚異の伝説熟成。シリアルNO入り希少限定品は、特別な記念日やプレゼントにもぴったりのボトルです。

「カスリーロ イガイ」はムリエタ社の中でも優良ヴィンテージの時のみ生産される、フラッグシップワイン。平均樹齢80年の単一畑のブドウだけを厳選して使用しています。

ブラックチェリーやプラム、甘いイチゴのジャムなどのアロマに、ナッツやバニラ、ミネラルのニュアンス。成熟した果実味のエキス分があり、酸度は低め。熟したタンニンが素晴らしい、エレガントなクラシックスタイルの赤ワインです。

リオハワインをスパイシーな料理と楽しむ

タンニンのしっかりと効いた果実味のあるリオハの赤は、ラムやポークなどの肉料理、赤唐辛子やニンニクがピリッと効いた料理、パエリアなどサフランライスを使ったレシピとよく合います。

ちょっと驚くかもしれませんが、スパイスたっぷりのインド料理とも相性抜群です。

リオハの郷土料理は、赤唐辛子を使ったものやチョリソーなど、スパイスの効いたものがたくさんあるからです。

スライスしたチョリソーをつまみながら、またはスパイシーなカレーやメキシカンチリと気軽に楽しんだり。

しっかり熟成したリッチなグランレゼルバ・リオハはラムやチーズと一緒に贅沢に。

様々な楽しみ方ができるのも魅力的ですよね!

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