【ボルドーワイン】歴史や格付け品種を学ぼう

【ボルドーワイン】歴史や格付け品種を学ぼう

「ボルドーワイン」とは?

フランスワインの中でもトップクラスの知名度と品質を誇る「ボルドーワイン」。「ボルドー」は、フランスのボルドー地区で生産されるワインを指します。

ボルドーワインの90%以上は、メルローとカベルネソーヴィニヨンで作られた赤ワインです。

とはいえ、ボルドーには様々なテロワール、気候、ブレンドがあり、ワインの種類も非常に多様です。数多くあるボルドーワイン。地域による特徴を知ることで、ワイン選びがもっと楽しくなります!

ボルドーワイン2000年の歴史

ボルドーでブドウの栽培が始まったのは、約2000年以上も前!!1世紀の初めにローマ軍によって始められました。また、ボルドーワインの名が広まったのは、12世紀になってから。アキテーヌのエレノアと後にイギリスの王となるアンリ2世プランタジェントの結婚がきっかけです。ボルドーはイギリスと貿易を始め、その販売に成功しました。

17世紀には、オー・ブリオンのような大きなシャトーが生まれました。ワインは瓶詰めで販売され、輸出が発達。18世紀にボルドーのワイン造りは黄金期を迎えます。1855年にはメドックの格付けグランクリュが生まれました。

そして、今日まで世界中の人々を魅了するワインを作り続けている。というわけです。

ボルドーワインにつかわれるブドウの品種

ボルドーのブドウ畑で最も多く栽培されている赤ブドウ。栽培面積は60%を占めています。メルローはポムロール、サン・テミリオン、フロンサックなど、涼しい粘土石灰岩の土壌を好みますます。短い期間で、穏やかでフルーティー、しなやかでエレガントなワインを生産することができます。

メルロー

ボルドーのブドウ畑で最も多く栽培されている赤ブドウ。栽培面積は60%を占めています。メルローはポムロール、サン・テミリオン、フロンサックなど、涼しい粘土石灰岩の土壌を好みますます。短い期間で、穏やかでフルーティー、しなやかでエレガントなワインを生産することができます。

カベルネ・ソーヴィニヨン

ボルドー地方といえば、カベルネ・ソーヴィニヨン!とも言われる、ボルドーを代表する特徴的な赤ブドウ。暖かい砂質砂利土を好むカベルネ・ソーヴィニヨンは、メドックやグラーヴで多く栽培されています。濃厚で上質な奥深いワイン。長い熟成を必要とします。

カベルネ・フラン

ドルドーニュ川左岸の中央に位置する地域「リブルネ」でよく栽培されている赤ブドウ品種。果実とスパイスの微妙なバランスがワインに繊細さを加えます。

プティ・ヴェルド

タンニン、スパイシーな香りをもたらす赤いブドウ。

マルベック

カオールのワインに使われることで有名な赤いブドウ。ブレンドすることでフルーティーなアロマと力強さを加えます。

セミヨン

ソーテルヌでよく使われる白ブドウの品種。上質でフルーティーな、素晴らしい白ワインを創ります。

ソーヴィニヨン

ボルドーのもう1つの素晴らしい白ブドウ。フレッシュな甘口白ワインを生み出します。

ミュスカデル

伝統的な白ブドウの品種。フローラルの香りと素晴らしい芳香の豊かさをワインにもたらします。

ボルドーワインとAOC(アペラシオン)

ボルドーには60ものAOC/アペラシオン(原産地統制名称)があり、赤、白、スパークリングと様々なワインが造られています。

また、ボルドーにはガロンヌ川、ジロンド川、ドルドーニュ川と大きな川が3つあり、川の右岸、左岸、中央と地域を分けることができます。それぞれの地域が違った特色を持っています。

【ボルドー全体で造られるAOC】

ボルドーワインのうち、50%はボルドーとボルドー・シュペリウールが占めています。

AOCボルドー

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを主体の赤ワインの生産がメインですが、辛口の白ワインも生産しています。

AOCボルドー・シュペリウール

ボルドーより厳しい生産条件があります。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを主体に赤ワインと甘い白を生産しています。

AOCクレマン・ド・ボルドー

ボトルでの二次発酵の方法で開発されたスパークリングワイン。ほとんどが白ですが、ロゼもあります。

AOCボルドーロゼ

魅力的で飲みやすいロゼワインのみを生産するワインです。

AOCボルドークレレ

クレレは中世フランスがイギリスに輸出した赤ワインです。赤とロゼの間の色のワインを生産します。

【ガロンヌ川とジロンド川の左岸にあるAOC】

左岸のブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨンが多く使われています。大胆でタンニンが強く、男性的な力強さが特徴です。


カルベネ・ソーヴィニヨン

左岸でよく使われるブドウ

1. カベルネ・ソーヴィニヨン

2. メルロー

3. カベルネ・フラン

4. マルベック

5. プチヴェルド

メドック/Medoc

メドックでは赤ワインのみを生産しています。ボルドーで最も大胆でタンニンが強く、熟成や赤身の肉との相性が抜群です。

メドックの代表的な小地域
ポイヤック、サン・ジュリアン、サン・テステフ、ムーリス、マルゴー

グラーヴ/Graves

赤ワインと辛口の白ワインを生産しています。

グラーヴの代表的な小地域
ペサック・レオニャン

【ドルドーニュ川右岸のAOC】

右岸のブレンドは、メルローが主体。一般的に柔らかく、洗練された女性的なワインが多く造られています。


メルロー

右岸でよく使われるブドウ

1. メルロー

2. カベルネ・フラン

3. カベルネ・ソーヴィニヨン

サン・テミリオン/Saint-Emilion、ポムロール/Pomerol、フロンサック/Fronsac

メルローを主体に、香り高くしなやかで女性的なワインが多く造られています。

コート・ド・ボルドー/Cotes de Bordeaux

主に赤ワインを生産していますが、辛口白ワインも生産しています。

【ガロンヌとドルドーニュの間のAOC】

ガロンヌ川とドルドーニュ川の間の地域は、エントレドゥメールスと呼ばれています。白ワイン(ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、珍しいマスカデールのブレンド)でよく知られています。


ソーヴィニヨンブラン

ソーテルヌ/Sauternais

甘口白ワイン。ソーテルヌ地域の朝の霧は、その地域で育つ白ブドウに、ボトリチスと呼ばれる特定の種類の真菌を発生させます。菌はブドウを縮めて甘くし、世界で最も甘い白ワインの1つを作ります。

ボルドー独自のシャトーによる格付け

ボルドーでは、フランスのワイン法で決められている原産地統制名称A.O.C.(アペラシオン)とは別に、公式に決められた格付け(ランク)があります。

メドック地区やサンテミリオン地区など5つの地区それぞれに独自の格付けがあり、全ての地域でシャトーごとに格付けされています。

地区の格付けにランクインしているワインは、ボルドーワインの総生産量の内、たった5%しかありません!!ゆえに、格付けにランクインしているワインは「特別なワイン」です。

5大シャトーとは?

日本でも良く耳にする、「ボルドーの5大シャトー」。これは、メドック地区の格付けで1級に格付けされているワインのことです。格付けされているだけでも「特別」なのに、さらに歴史あるメドック地区の「1級ワイン」!!世界中で認められている素晴らしいシャトーというわけです。

シャトー・マルゴー/Chateau Margaux

シャトー・オー・ブリオン/Chateau Haut-Brion

シャトー・ラトゥール/Chateau-Latour

シャトー・ラフィット・ロートシルト/Chateau Lafite-Rothschild

シャトー・ムートン・ロートシルト/Chateau Mouton-Rothschild

歴史あるボルドーワインを楽しみましょう

ボルドーといえば、メルローとカベルネソーヴィニヨンで作られた赤ワイン!!というイメージが強いですが、それ以外にもたくさんの魅力的なワインがあります。歴史あるボルドーワイン、ぜひ色々なボトルを試してみてくださいね。

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